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2024年10月24日木曜日

自作パーツ、ケチるとどうなる?

自作PCパーツをケチるとどうなる?

しょせん10年程度の若造が語る内容ではまったくないのですが、自分が把握している範囲で書いてみたもの

CPU

言わずもがな、コア数と性能が落ちる。消費電力は基本的に小さくなる。

CPUクーラー、グリス

冷却性能が低くなる(ただし安いCPUでは十分な場合もある)。クーラーのバリ取りが粗末で、組み立て時に負傷することがある。簡易水冷では、ポンプやクーラントの耐久性が悪いことがある。

マザボ

VRMやヒートシンクがしょぼく、熱がこもりやすい。特に一番安いようなモデルでは、ハイエンドCPUであってもパフォーマンスが制限される場合がある。基板層が少ないので配線が長く、OCに失敗しやすい。全体的にUSBやM.2といった端子類が少ない。組み立てでバックプレートを自分ではめ込む必要がある。

GPU

同じチップメーカーであれば安いチップは性能、機能が劣る。チップが同一であれば、ファクトリーOCがなかったり、ファンやヒートシンクが安物になるため騒音や製品寿命に影響が出やすい。メーカーによっては廉価モデルには選別落ちを回しており、若干消費電力が大きい場合もある。

RAM

オーバークロック耐性がなく、三流ブランド以下になると定格やカタログスペックで動かない場合すらある。特にAMD CPUでは安物メモリでの相性が出やすく、OC出来ない傾向がある。

SSD

同じメーカーであれば、耐久性や速度、DRAMの有無で差がつけられている。格安ブランドはとりあえず動いてしまうが、品質の劣るチップを使用しているなどして不良セクタなどの偶発故障率が高い。保証期間内の故障など、信頼性、安定性に劣る場合が高い。

電源 

FETや電解コンデンサなどの部品が安物になり、信頼性が下がる。その結果部品点数が増えたり、熱設計が甘くなることで発熱、騒音も多くなりやすい。ケーブルがゴワゴワかつ本体直付けになり、配線に苦労することがある。

ケース

ケースの素材が薄い鉄板やプラスチックになり、ネジ穴のズレや歪みで組み立てがすんなりいかないことがある。PCIeスロットカバーが切り取り式で、一度開けると蓋ができない。エアフローが悪く、熱がこもりやすいこともある。裏配線スペースも狭く、ケーブルも収まらない場合が多い。

ケースファン

静圧、風量性能が劣るほか、主にファンノイズがうるさい。高回転ファンだと違いが顕著になる。

OS

Windowsであれば、HomeにはHyper-Vやメモリ容量などの制限が発生する。怪しいライセンスは、MicrosoftにBANされるリスクが付きまとう。
Linuxを使用する場合は、メーカー純正ツールを筆頭にLinux版が用意されていない、アンチチートなどWINEで動作しないアプリケーションが多く存在する。
 
まとめ:安いパーツは熱がこもりやすいので耐久性が劣る傾向にあります。とはいえ湯水のように予算があるわけでもないでしょうから、自分の使い方に合わせてケチれる場所を検討してみましょう。

2024年10月23日水曜日

Realtek SSDの謎

CFD販売がする、Realtek SSDシリーズなのだが謎がある。

SFT6000eシリーズ、RGAXシリーズの一部にはMicron純正が載っているもののその他には「AT~」で始まるチップが載っているのだ。CFD販売は相変わらず「海外の信頼できる協力会社が〜」としかお茶を濁して教えてくれないので、この謎自封片の型番の意味を勝手に詮索してみよう。

3パターンのRealtek SSDから連立方程式に推測してみる。

TeamGroup QX 4TB ATQMB122D0HGAA 1枚1TB Micron QLC N48R? 1024Gbit

CFD SFT4000G 2TB ATTDB122C0HGAA 1枚512GB SanDisk TLC BiCS5 1024Gbit

CFD SFT6000E 1TB ATTMB122C0GGAA 1枚256GB Micron TLC B47R 512Gbit

 

ざっとこのようなところだろうか。 型番の上から3文字目でビット数,4文字目でチップベンダーがわかりそうな雰囲気がある。ただしこれは相当な憶測なので信用しないでほしい。

ところでSFT6000eなどに搭載されているRTS5772DLであるが、エルミタの記事によると6000eでの動作スピードは1066MT/s、ECOモードで800MT/sとなっている一方でanandtechの記事では8ch 1600MT/sで動作可能とされている。

速度を落としている理由は歩留まりの問題か、電力や熱なのかは不明だが、いずれにせよ「蝉族」で有名なMAP1602Aは4ch 2400MT/sで動作可能であり、消費電力とランダムアクセスで劣勢となるのは最初から不可避であると思われる。性能向上アプデにも期待は…微妙である。

2024年7月18日木曜日

PS5のM.2要件が緩和されていた件

PS5で使えそうなSSDを探してみる

2024年夏。世間は円安によるインフレこそ食らっていますが、半導体不足からはだいたい立ち直りつつあります。ながらく転売ヤーの餌食となっていたPS5も安定して入荷するようにはなってきたようなので、寝かせていたこの記事を公開したいと思います。
さてそのPS5ですが、いかんせん本体SSDがそんなに大きくないので、最近のリッチなゲームをインストールすると割とすぐSSDがいっぱいになってしまうようです。そこで、ガチ勢、エンジョイ勢、超コスト重視勢にそれぞれいい感じの増設用 M.2 SSDを詳細を交えながら紹介していきます。ちなみにSSDの取り付け方に関しては、PlayStation公式サポートをご覧ください。

PS5の要件スペック

24年6月現在のPlayStation公式の記載は次の通りです。
インターフェース PCI-Express Gen4x4対応M.2 NVMe SSD(Key M)
ストレージ 250GB~8TB
対応サイズ 2230 / 2242 / 2260 / 2280 / 22110
放熱機構を含むサイズ 幅:最大25mm
長さ:30 / 40 / 60 / 80 / 110mm
高さ:最大11.25mm(基板から上8.0mmまで / 基板から下2.45mmまで)
シーケンシャル読み込み速度 5,500MB/秒以上を推奨
ソケットタイプ Socket 3(Key M)
ホストメモリバッファ(HMB)は非対応

重要点をまとめると、PCIe Gen4x4接続の250GB以上のM.2 SSDが必須ということになります。速度に関しては推奨となっており、以前は警告が出ていたのが撤廃されたようです。
取り付けにあたっては、プラスドライバーもご用意ください。

【ガチ】とにかく一番速くしたい人向け

コンマ秒を争う、とにかく高速なドライブにしたい場合です。実際のところPS5でそこまでの性能が必須となるタイトルは出ていないようですが、今後登場するオープンワールドゲームなどで性能が生かされる可能性があります。また場合によっては、本体SSDよりM.2のほうがロード時間が短くなることがあるようですので、1秒でも早くロードしたい場合にもお勧めです。
例えば
Samsung 990Pro/980Pro
SK Hynix Platinum P41
WD SN850/X
CFD PG4VNZ
Transcend MTE250H
ADATA GAMMIX Blade S70,960 MAX
など7000MB/s超のドライブが該当します。

【エンジョイ】そこそこ安く無難がいい人向け

先にも述べましたが、PS5のロード性能をフル活用したゲームは出ていませんし、PS5自身にも性能のボトルネックがあります。それにPS5のデータアクセスの大半は読み込みが占めるので、書き込みも高速である必要はそこまでないです。また、要件スペックから少しだけ遅くなってもメーカー側で動作確認が取れているドライブであれば十分ともいえます。
Crucial P5Plus
CFD PG3NF2
Sabrent Rocket Q4 
Lexar NM790などの"セミ族"
など5000MB/s~のドライブが該当します。

【超カジュアル】とにかく安くしたい勢

SSDが全体的に安くなっているとはいえ、予算をギリギリまで抑えたいこともあるでしょう。最後にこのコーナーではPS5にはあまり推奨できないドライブを、理由とともに例示したいと思います。推奨要件を下回るドライブを採用すると次のような事象が発生する可能性があります。
・マルチプレイヤーゲームで、自分だけエリア移動が遅れる可能性
・読み込み遅延でグラフィック異常などが発生する可能性
・エラーでゲームが落ちる可能性
現状調べた限り、このような現象が起きた事例は見られませんが、不具合が出た場合はそのタイトルのみ本体にインストールするなど、ひと工夫が必要になるでしょう。自己責任において使用してください。ぶっちゃけXboxのメモリーカードも速くないので問題ない場合がほとんどじゃないか?

ギリ使えそうな順に並べています(下に行くほど推奨要件を満たさない)
ADATA legend 850/lite (HMBを使用) メーカー側で独自動作確認済み
Crucial P3Plus (HMBを使用)
WD SN770 (HMBを使用)
Lexar NM710 (HMBを使用)
Solidigm P41 Plus (やや遅い,HMB)
ADATA GAMMIX S50 Lite (めっちゃ遅い)
Transcend MTE240S (めっちゃ遅い)
ADATA legend 800 (めっちゃ遅い,HMB)
Kingston NV2 (めっちゃ遅い,HMB)
MSI Spatium M450 (めっちゃ遅い,HMB)