SDカードを買ったけど遅すぎる!
電気屋や通販で「超高速!○○MB/s!」だとか「Upto ○○MB/s」と書いてあったSDカードを買ってみたのに、全然高速じゃない、カードにmp3を入れようとしたら時間がかかったなんてこと、ありませんか?それはもしかしたら選ぶときに見るところが違うかもしれません。
MB/sとは
MB/s、よく見る表記です。これは一秒間にどれだけのデータを送れるかという数値で、大きければ大きいほど良いです。例えば、70MB/sとあればCD1枚分のデータ(700MB)を10秒でコピーできるという目安になります。(700/70=10)
なぜこうなるか
まず、SDカードはメモリーの特性上書き込むより読み込む方が速くなります。メーカーとしては、素早さのアピールをするため、当然数値がいい方をパッケージに表記します。
つまり、パッケージに「転送速度○○MB/s」「Upto ○○MB/s」とだけ書いてある場合は読み込み速度のことが書いてあります。極端な話、書き込みが2MB/sでも読み込みが90MB/sであれば、「転送速度90MB/s」として売られることになります。
読み込み速度が発揮されるのは、写真などをSDカードからパソコンなどにコピーしたときだけ。mp3などをSDカードに入れるのはもちろん、データを消すのも仕組み上、「ここにはなにもないよ」というデータを書き込んでいるのでデータを消すスピードも書き込み速度に依存します。
どこを見るべきか
書き込み速度が明記されている場合
パッケージやオンラインショップの商品スペックを見て、まず
「書き込み○○MB/s」、「Write ○○MB/s」と明記されているか確かめましょう。
書いてある場合はなるべく値の大きいものを選びましょう。大概速度が明記されているような商品は、カード自身にclass10とも表記されていますが、気にせず書き込み速度の表記を参考にしてください。
特にない場合
商品画像などや説明の部分に「クラス○」、「class○」と書いてあるものを探しましょう。○の値がおおよそその製品の書き込み速度になります。こちらは比較的速度が遅い製品によく見られる表記です。
SDのせいじゃないパターン
上の方法で選んでみたけど、全然速くならないよ!という話も時々聞きます。では、それはなんででしょうか?
SDカードをUSB2.0/スマホ経由で接続している
古いパソコンだったり百均のSDカードリーダーを使ったりしていると、USB2.0という古い規格のためどんなにスピードの速いカードでも30MB/s以上のスピードは出ません。また、ほとんどのスマホもUSB2.0までしか対応していなかったりスマホ内蔵のカードリーダーがそこまで速くなかったりするため、頭打ちになりやすいです。
初期不良
こればかりはどうしようもありません。条件をそろえてもうまくいかない場合はこれを疑いましょう。
いかがでしたでしょうか?少し難しいところも多かったでしょうが、今後皆様が新しくSDカードを買うときの参考になれば幸いです。