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2018年9月3日月曜日

やっぱりヤバかった格安SSD

皆様お久しぶりです。

夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。私は別にオンナノコや野郎どもと海にでかけるわけでもなく、自宅でうだるだけのクソみたいな夏休みを過ごしてしまいました。

それはさておき、今回の話題はかねてより話題の格安SSD問題であります。
概要としては、最近アキバで流行の格安SSDの中にはSDやUSBメモリー以下の品質の製品が販売されているらしいといったものでした。別にこれだけなら「安物買いの銭失いじゃん」で片づけられるのですが、一部の製品には「Intel製3D NAND搭載!」とあるにも関わらず偽物が乗っているのではないかといった疑惑が持ち上がっておりました。
これが事実なら「特定の会社の偽物を販売した」、「特定の会社の商標を無断で使用した」こととなり、「商標法違反」や「景品表示法違反」にあたる可能性が考えられます。

なお、私は今回の件において、「3D NAND採用!」としか名乗っていない黒片製品はあまり気にかけてはいません。(イヤな感じはしますが、販売において商標権は侵害していないので…)

3D NANDの販売状況を直接質問させていただきました

というわけでお忙しいところ、無礼を承知でIntel様に直接3D NANDの販売状況について問い合わせさせていただきました。(天下のIntelが無名な中華のメーカーに卸していること自体、まずありえないだろうとは思っていたのでその検証でした。)


この場をお借りして、社内調査してくださいましたIntel様には深くお礼申し上げます。
絶対IntelでPC組みます
Intel様からのご回答は以下のとおりでありました。

「インテルの3D NANDがサードパーティーSSDメーカーへの販売は行っておりません。」(原文ママ)

念のためお電話で確認させていただきましたが、Intel様の3D NAND部門の回答としては間違いないとのことでした。

考えてみれば、老舗のサードパーティーであるPlextor(PLDS)やTranscend、KingstonなどはIntel製3D NANDを採用していません。採用しているのは中華メーカーのみです。(2D NANDはKingstonが採用していたと思います。)

以上の簡単な事実より、「Intel製3D NAND採用!」とあるサードパーティ製SSDは
ニセモノ、あるいは廃棄品などを採用している可能性が高いと言えるでしょう。
また、直接Intelさんが販売された純正品ではありませんから、「商標の無断使用」、「偽ブランド品」と言っても過言ではありません。

「Intel 3D NAND搭載」SSDは純正以外ありません。
繰り返します
「Intel 3D NAND搭載」SSDは純正以外ありません。
「Intel 3D NAND搭載」を騙る非純正SSDは買わないようにしましょう。


なお、Intel様に電話で確認を取らせていただいた際、「過去にIntel製3D NANDを採用したとされるサードパーティー製SSDが故障したとクレームがあったが、同様のアナウンスをさせていただいた記録がある」とも伺いました。

実際にクレームがIntelさんにも飛んできているようです。
やはりヤバイ(再確認)

本件に関しましては裏付けをPC修理廃人様(Twitter:@pana_junk_pc)にもご協力いただきました。多大なるご協力、誠にありがとうございました。
なお、某C社の件などに関しては引き続きPC修理廃人様が継続して調査なさっているようです。

かつてDVDやCD-Rであったような、格安でも品質の低い製品による市場価格の暴落、一流メーカーの撤退や全体的な品質の低下に陥らないことを祈るばかりです。
偽ブランド品、ダメ絶対

追記:PC修理廃人様等がその後も追って調査された結果、以下の関係がわかりました。
・Intelはサードパーティーに「Intelブランドでは販売できない品質のメモリ」であれば「ノーブランドメモリ」としてUSBメモリ製造用に販売している。
・その「ノーブランドメモリ」を販売するにあたっても決して「Intel製だと名乗らせてはいけない」と指定している。(中華SSDはこれに違反)

また、2018年末からは周期的なNAND市場価格の落ち着きもありcrucialやWD、Samsungの純正SSDが値下げされています。経験則的にNAND値下げは2年周期で繰り返されるものとされていますので、来年の春か、あるいはそれまでに安いタイミングで大手メーカーのSSDを購入しておきましょう。