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2017年7月24日月曜日

MONO(スマホ)を買った話

中古のMONO(スマホ)を買った

MONOとは何ぞや

docomoが総務省による「スマホ実質0円」の取り締まりに対する答えとして中国ZTE社と共同開発することで出した、「実質600円」のスマホ。だいたい総務省のせい。「0円じゃないからセーフ」っていうどこかで聞いたことのあるようなセーフ理論で作られた格安スマホなんですが、割とマトモに作られた4.7インチスマホなんです。中古ではおおよそ1万円台からちょっと傷あり品、1万円台半ばからほぼ未使用品が手に入るようで、とても安いです。
共同開発元の中国ZTE社は「AXON7」など、こだわりのスマホからBladeシリーズなどのとにかく廉価なスマホまでを幅広く開発する企業で、知る人ぞ知る存在です。

何ができないの?

最初にできないことなんですが、まずムチャクチャ重いゲームは厳しいです。パズドラとか城ドラはいけますが、デレステは高難易度や3Dリッチ設定だとガクガクします。
また、液晶解像度は1280×720と低く、おサイフケータイや赤外線、ワンセグ、おくだけ充電、指紋/虹彩認証などには非対応です。あと通信も全体的に遅いです。
一見微妙にも見えますが、逆に言えばそれ以外はそこそこイケるんです。

サクサクで防水、microSD、ハイレゾ対応

電源を入れてまずわかるのは、メモリ2GBという一昔前のスペックにも関わらず快適、サクサクな動作。CPUもSnapDragon617搭載といい具合にミドルスペックなので、ちょっと負荷がかかるくらいならなんのその。解像度の低さも相まって操作感はカタログスペックよりよい印象です
さらに、microSDとハイレゾ音源対応なので(V20PROとかに比べたら負けますが)ハイレゾオーディオも写真も十分に楽しめます。また、音声通話をLTEで行うVoLTEにも対応しています。
極めつけは防水。これのおかげで万が一水たまりにスマホを落としても、急な雨に見舞われても、壊れることはありません。
緊急地震速報を含むエリアメールにも対応している旨も、ちゃんとdocomoホームページに記載されています。まさに「docomoの格安スマホ」といったところでしょう。

でも…

でもちょっと気になるのが電池持ち。画面をつけっぱなしにしていると、やっぱり電池はモリモリ減っていきます。容量も2440mAhなので、スリープさせっぱなしなら余裕で持ちますがヘビーユースには向いていないと思います。
あと、おサイフケータイやAndroidBeamに使えるNFC機能がなく、普段使いや電話帳の引っ越しがめんどくさくなっている感は否めません。
カメラも一癖あるようです。
以下に映画版「耳をすませば」の舞台になった聖蹟桜ヶ丘駅前の写真で比較してみました。そこは映画に出てきた遠景を撮れよ
MONO
GalaxyS7edge
MONOの方が少し暗く、全体的に色も微妙なのがよくわかると思います。

どう使うべきか

ここまでを総括しますとMONOの強みが分かってきます。ざっくりと「docomoのフルサービスが受けられる防水格安スマホ」といったイメージといったところでしょう。
どんな人に向いているかと言えば例えばですが…

・あまり重いゲームで遊ばず、ネットサーフィンや電話だけ/ウォークマンがわりに使う人
・とりあえず安くて新しく、サクサク動くスマホが使いたい人
・スマホがシムフリースマホなどで、緊急地震速報が受けられない/docomoの電波が山間部でつかめない人(2台持ち)
といった具合でしょう。

次のような方は別の端末にすることをお勧めします
・スマホをバリバリ使う方
・重いゲームをたくさん遊ぶ方
・すでにdocomoの最新・高性能端末を持っている方
・カメラ、音質、利便性のいずれかにこだわりのある方
・おサイフケータイ、赤外線、ワンセグ、生体認証がないと困る方
・日本メーカーじゃないと嫌な方

やはり、「実質600円」にするためといいますかコストカットをひたすら施しているために全体的に残念な点も多いです。ですが、その割にはチューニングや緊急地震速報などの必要最低限の大事なミソを抑えていて、それが最大の魅力であるともいえるでしょう。
少なくとも管理人はこの質素さに惚れこみました。ぜひ皆さんもdocomoの店頭で触ってみてはいかがでしょうか。