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2017年3月21日火曜日

よくわかるSSD講座(1.概要編)

SSDってなんだ

時々パソコン関係の話題に上がってくるこのワード、実はこれコンピューターの体感速度を上げるのにとても有効なパーツの名前なんです。
このパーツ、正式名称はSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)といい、パソコンのハードディスクの代わりに使う半導体記録装置のことを示します。

何が違うか

メーカー製(NECや富士通、東芝など)のパソコンには通常、SSDではなくHDD(ハードディスクドライブ)が搭載されています。HDDは文字通り内部に磁性体の塗られたアルミ製の円盤が入っていて、それに磁気の力でデータを保存しています。チップが少ないため大容量でも安くできるのですが、円盤に記録する関係で容量におおよそ比例して重たく、厚く、データを取り出すには物理的に動かさなければならず、時間がかかってしまいます。
下の画像の向かって左側がHDD、右側がSSDです。(画像は本人撮影)

それに比べ、SSDは半導体チップで構成されているために素早くデータを取り出すことができ、大容量でも軽く薄くすることが可能です。その代わり値段は同じ容量のHDDの数倍ほど高くなり、あまり大きな容量は扱いにくいのが特徴です。

どう使い分けるか

大容量のSSDを組み込むにはまだ部品代と昨今の円安でお値段が高く厳しいものがあり、必要最低限のデータをSSDに入れて使用するのが一般的になるかと思われます。
ここで一度双方の特性を復習してみましょう。

HDDは大容量・低速
SSDは低容量・高速

これを活かすような例としてデータを区分させてみると
SSD Windows本体、本当によく使うソフト
HDD 家族の写真、容量の大きいソフト、ゲーム
となります。

Windows本体をSSDにインストールさせることで、パソコンの電源を入れてから数秒でログイン画面を表示させることができるようになります。効果に関しては下記の動画を参考にされるといいでしょう。
https://youtu.be/P9uzOwEd9pI
また、ゲームをSSDにインストールさせることでゲームの高速化を図ることも出来ますが、最近のゲームは容量が大きくてSSDに収まらなかったり、オンラインゲームの場合はマッチング中にデータをロードしたり、マッチングそのものが遅かったりするためゲームによって体感スピードが変わる可能性が高いです。

まとめ

SSDは魔法の高速なストレージ、Windows本体をこれにインストールすると起動と動作が素早くなる!

2017年3月3日金曜日

[続報]任天堂 SwitchのmicroSDについて

Switchは高速なSDカードに対応している模様

任天堂Switchの公式ページの記載によりますと、SwitchはUHS-1規格に対応しており読み込みの速いmicroSDを使用することでロードが速くなるとのこと。まだ比較動画は上がっていませんが、例えばゲームの起動やステージ移動が素早く効果が期待できそうです。
スマブラやマリオカートなど友達とワイワイ遊ぶゲームやオンラインゲームでロードで延々と待たされないためにも、ぜひとも高速なメモリーカードを使用されることをお勧めいたします。




容量が足りなくなったら

Switchを使っているうちにmicroSDの中身がカツカツになってしまったり、より高速のカードを買ったら大容量のカードに引っ越ししましょう。データをまるまるパソコンを使ってコピーするだけでいいそうです。ただし複数のカードのデータを統合することはできないようです。3DSと同じですね。

今回はここまで。

SDカードはここで選ぶべし(速度編)

SDカードを買ったけど遅すぎる!

電気屋や通販で「超高速!○○MB/s!」だとか「Upto ○○MB/s」と書いてあったSDカードを買ってみたのに、全然高速じゃない、カードにmp3を入れようとしたら時間がかかったなんてこと、ありませんか?それはもしかしたら選ぶときに見るところが違うかもしれません。

MB/sとは

MB/s、よく見る表記です。これは一秒間にどれだけのデータを送れるかという数値で、大きければ大きいほど良いです。例えば、70MB/sとあればCD1枚分のデータ(700MB)を10秒でコピーできるという目安になります。(700/70=10)

なぜこうなるか

まず、SDカードはメモリーの特性上書き込むより読み込む方が速くなります。メーカーとしては、素早さのアピールをするため、当然数値がいい方をパッケージに表記します

つまり、パッケージに「転送速度○○MB/s」「Upto ○○MB/s」とだけ書いてある場合は読み込み速度のことが書いてあります極端な話、書き込みが2MB/sでも読み込みが90MB/sであれば、「転送速度90MB/s」として売られることになります

読み込み速度が発揮されるのは、写真などをSDカードからパソコンなどにコピーしたときだけ。mp3などをSDカードに入れるのはもちろん、データを消すのも仕組み上、「ここにはなにもないよ」というデータを書き込んでいるのでデータを消すスピードも書き込み速度に依存します

どこを見るべきか

書き込み速度が明記されている場合

パッケージやオンラインショップの商品スペックを見て、まず「書き込み○○MB/s」、「Write ○○MB/s」と明記されているか確かめましょう書いてある場合はなるべく値の大きいものを選びましょう。大概速度が明記されているような商品は、カード自身にclass10とも表記されていますが、気にせず書き込み速度の表記を参考にしてください。


特にない場合

商品画像などや説明の部分に「クラス○」、「class○」と書いてあるものを探しましょう○の値がおおよそその製品の書き込み速度になります。こちらは比較的速度が遅い製品によく見られる表記です。

SDのせいじゃないパターン

上の方法で選んでみたけど、全然速くならないよ!という話も時々聞きます。では、それはなんででしょうか?

SDカードをUSB2.0/スマホ経由で接続している

古いパソコンだったり百均のSDカードリーダーを使ったりしていると、USB2.0という古い規格のためどんなにスピードの速いカードでも30MB/s以上のスピードは出ません。また、ほとんどのスマホもUSB2.0までしか対応していなかったりスマホ内蔵のカードリーダーがそこまで速くなかったりするため、頭打ちになりやすいです。

初期不良

こればかりはどうしようもありません。条件をそろえてもうまくいかない場合はこれを疑いましょう。


いかがでしたでしょうか?少し難しいところも多かったでしょうが、今後皆様が新しくSDカードを買うときの参考になれば幸いです。

2017年3月2日木曜日

Switch オススメのmicroSD(前編)

Nintendo Switchは容量が心もとない

スイッチが発売されてはや1年、すでに皆様もスイッチを買われて楽しんでいるところでありましょう。ですが段々と気になってくるのは空き容量。たった32GBしかないのでDLCや更新データ、ダウンロード版を買うとあっという間に本体メモリーが埋まってしまいます。
そこで容量を拡張するmicroSDのご紹介をしたいと思います
なお、これらの製品の選定に関しては管理人の独断と偏見に基づいております。

マリオにスプラトゥーン、ゼルダとすでにキラータイトルもそろってきてはいますがやっぱりみんな遊びたいのは「スマブラ」。現時点では全く情報はありませんが、前作のWiiU版スマブラは11GB、前々作でも7GB弱と言われており任天堂のゲームの中でも容量がめちゃくちゃ大きいゲームです。今作も巨大になることでしょう。多分。

というわけで

私が推薦するのは64GB以上の容量のカード。

これだけあればダウンロード版ソフトをたくさん買ってもたいていの場合は容量に収まりますし、なにより容量が少ないカードは仕組み上性能も悪いです。
それではメーカー別オススメランキングいってみましょう!

1位 SanDisk・東芝

東芝はいわずもがな、SanDiskはプロカメラマンをもうならせるアメリカの一流半導体企業です。共同して三重県四日市市で半導体を開発・生産しています。(組み立ては中国)
技術力は世界一で、ちょっとお高い価格設定ですが、その分とても安定した品質です。Amazonなどで売られているものには偽物や保証のない海外版も多いので、なるべくちゃんとした家電量販店やそれらの通販で買いましょう。
信頼性はもちろん、Extremeシリーズは性能もお墨付きでスイッチに使用した場合でも快適なパフォーマンスを発揮されるとのことです。
SanDiskの中の人が実際に検証なされた実験映像↓



一方で東芝ブランドでは日本国内においてハイパフォーマンスモデルはあまり扱われていないようです。入手性含め、SanDiskのほうがお勧めです。

2位 サムスン(Samsung)

なんと東芝を抜いてフラッシュメモリー売り上げ世界シェア一位の韓国の企業。こちらも東芝らと同様、自社でフラッシュメモリーを製造する企業で、いろんなメーカーのSDカードやUSBメモリー、スマホの内蔵ROMにも採用されています。
量販店ではあまり見かけませんが、アマゾンでセールを時々やっていて場合によってはSanDiskよりウン倍も性能がいいカードをめちゃお得に買えることも。
コストパフォーマンスは大手メーカーの中でもダントツに高いです。

ラインナップはEVO+,PRO+の二つでEVO+の方が安いですが、どちらも性能そのものはほぼ横並びです。保証も10年と長く、トータルで見てもいいお買い物でしょう。


因みに筆者はSanDiskのExtreme SDカード(8GB)をデジカメに、サムスンのmicroSD(64GB)をスイッチに挿して使っていますが、どちらもデータが吹っ飛んだりすることや化けたりするようなことは一切起きていません。メモリーチップから自社生産している企業ですから、信頼性はどちらも素晴らしいものです。


では、今回はここまで。

ちょい更新 2017/05/31
2018/06/07 もう発売されているので一部削除、変更しました。