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2018年9月29日土曜日

Qualcomm aptX Adaptive 体験会

本日9月29日、飯田橋でのQualcomm aptX Adaptive体験会に参加して参りました。

※aptXとは 英CSR社(現 Qualcomm)が開発したオーディオフォーマット。業務用途の無線放送などやBluetooth向けにも採用されている規格で、無線なのに高音質かつ低遅延なのが特徴。aptXの読みはアプトエックスのようです。

今回の体験会では、Qcomのプロダクトマーケティングディレクター、ジョニーマクリントック氏に解説と特徴、セールスポイントをお話ししていただきながら進行する形でした。

aptX Ad自体はまだ量産までには至っていない段階のため、開発中のボードとQcomのSnapDragon845搭載リファレンス端末を組み合わせての実演となりました。
開発中のボード

SDM845リファレンス端末
以下、ジョニーマクリントック氏が発表された内容になります(一部省略あり)

Qcomにとって日本市場はaptXの重要な市場で、(CSR時代を含めて)NHKなどの放送局にも25年売りこんでいる。実際に98年の長野五輪でもaptXが採用された。
また、日本ではオーディオマニアが多いため、コンシューマー市場としても有望である。

話はいったん変わってQcomの実績。
aptXは幅広く支持を受けており、40億のaptXエンコーダが販売された。そして
aptX Bluetooth 10年前
LLは5,6年前 低遅延
HDは2年前 ハイレゾ市場向け
とリリースされており、この度追加されるのが aptX Adaptive となる。

aptXをはじめとするBluetoothオーディオの弱点
切れやすい問題がある、aptX HDではWi-Fiとの干渉問題もある。
有線は切れない、ラグがない、高音質。
Adaptiveはハイレゾ対応、切れにくい、低遅延、干渉しないを目指して開発された。

現在のBluetoothオーディオマーケット
A社の製品をきっかけにイヤホンジャックがないスマホが増えた。
一方で根強いハイレゾ市場からの高音質コーデックの需要。
スマホはマルチメディアデバイス、CD、ハイレゾ、映像、ゲームなどコンテンツに合わせたコーデックが必要でそれぞれ求められるものが異なる。

そこでAdaptiveでは動的なビットレート 279kbps-420kbpsを採用することに。
HDでは単純にBTかWi-Fiかをめまぐるしく切り替えるので、干渉問題が発生していた。
それを解決すべくRF状況、オーディオファイルの中身に応じてビットレートをあげる仕組みに変更。映画、CD、ハイレゾ、ゲームなどで設定が切り替わる。
ハイレゾの場合はレイテンシが大きくなるが、ゲームならレイテンシ重視で音質は抑える。

利用者は特にビットレートを気にしないで利用できる。
サルフォード大学と提携して音響工学、試聴を実施している。チューニングを重ねた結果、96kHz 24bitと420kbpsのadaptiveの違いはほぼ判らないまでに音質が高まった。

技術仕様
44.1か48kHz、16か24bit幅
Adaptiveは297kbps~420kbpsの動的ビットレート
(厳密には異なるが、aptXHDは420k aptXは297kなので、まさに文字通りaptXとHD、LLをシームレスに切り替えるシステムと考えてよさそうだ。)
理論上の遅延は50-80ms(だいたいゲーミングの許容限界、映画は60msくらい)

ディレイレポーティングを使えば体感遅延は0だが、同期させるために映像バッファが必要になってしまううえ、一瞬で勝敗が決まるゲームには当然使えないのでこうなった。

実際に動かした場合でも、QcomのSDMプロセッサとなら70ms程度、Androidシステムとなら80~100msに抑えられるため今までと比較してより良い体験ができる。

~~質疑応答タイム~~
Q Bluetooth機器のファーム更新でこれにも対応できるのか
A できるが、対応させるかはメーカーさんによる

Q iPhoneでaptX Adapiveを使いたい
A AppleはAACを持っているが厳しい、協議はしている

Q Adaptiveで(混雑した車内で)途切れたりノイズが出る問題は解決するのか
A もちろんRF関係にも注力したので抑えられる この後実演する

Q 無圧縮BTコーデックは出るのか
A BTが進化すれば可能

Q これを上回るコーデックは出るか
A 96k 24bit対応のものも開発中
~~~~~~~~~~~

~~試聴タイム~~
SnapDragon845搭載リファレンススマホから再生、ハイレゾ再生を実演
疑似的に電波感度が悪いような環境で再生、ノイズへの強さを証明
→感度が下がるとビットレートが同時に下がる、でもノイズは出ない仕様

聴き比べ
SBC ホワイトノイズ、下品、ハイハットがつぶれている 音割れ?
aptX Ad クリア、ハイハットなど情報量が多い 音空間が広い
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~~再びの質疑応答タイム~~
Q 規格乱立しているが、まとまらないのか
A AOSPなどオープンソース化することで、統一こそできないが気にせず使えるような方向には向かっている。

Q 完全ワイヤレスイヤホン向けの省電力チップは開発しているのか
A aptX Adのチップでは1/3の消費電力になった
(稼働時間が3時間だったものは9時間に伸びる予定)あとはTWSPlusで検索

Q 外部からのノイズ、音などのフィードバック対策はどれくらいしているのか
A 何ms単位かはお教えできないが、シームレスに行っており音質への支障がないことを確認している。

Q コーデックの煩雑化で発熱が酷くなったりはしないのか
A そもそも処理が軽く、最適化もしているのでそういうことはない

Q コーデック判定を教えてほしい
A 開いているアプリからファイルを読み込むときにヘッダを確認できるので、その時点でおおまかに判定している

Q LDACさんでもスケーラブルにされているようだが、低遅延化はどうやっているのか
A 特許技術でBluetoothのパケット送出タイミングをめちゃくちゃ細かくしている パケット判定はLLなどで異なる

Q なぜLLだけWi-Fiとダブっていたのか
A ソフト的にアンテナをどちらに割り振るのかなどの判定が難しく、そこで詰まっていた。Bluetoothなど通信周りを一括管理できるのがQcomの強みであり、今後とも改善していく。
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以上、体験会概要でした。
さすがにまだ音ゲーができるほど低遅延とまではいかなさそうですが、Androidスマートフォンでのワイヤレス環境が一層充実したものになりそうですね。
AppleはQualcommを追い出した張本人なので無理でしょう。
では素晴らしいオーディオライフを!

2018年9月21日金曜日

いまさらながらPS4購入!

PS4を買った

皆様こんにちは
実は数か月前にPS4を購入してましたんで、そのレビューをしたいと思います

Days of Playとかいうやつでちょっとだけ安く、変わったデザインのモデルになっています。(デザインは先日販売されたスケルトンPS4Proのが格段に上ですけど)
デザイン以外に差異はないようで、数英世程度ですがお得でした。

HDDチェーック
HGST製ですね

楽しい(小並感)

でもって本体を買ったはいいんですが、ソフトがなければ遊べません。
幸いにも今はダウンロード版で24時間購入でき、しかも場合によってはお店で買うより安かったりするんですからサイコーです。GTAV、DOOM(2016)とGTSportはダウンロード販売で買いました。
楽天スーパーセールがあったので、ステラステージをポチっとな

PS4はスイッチと違って安定して60fps出るタイトルが多く気持ちいいですね。
デレマスVR用にPro買おうかとも思いましたが、予算がなかったため却下。てかVRとPro一緒に買ったら無印PS4が2個買えるぞ???

でも…

こんなに楽しいのになんでレビューしてなかったかといえば、遊んでないからなんですよね。
なぜ遊んでないかといえばそりゃ

フォートナイトのアカウントはPS4だけスイッチと同期できないんです
SIEさん、意地張らないで制限解除してください
アップデートでPS4とスイッチでマルチプレイできるようになりました!ありがとうございます!!

Xbox One 欲しい!

2018年9月3日月曜日

やっぱりヤバかった格安SSD

皆様お久しぶりです。

夏休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。私は別にオンナノコや野郎どもと海にでかけるわけでもなく、自宅でうだるだけのクソみたいな夏休みを過ごしてしまいました。

それはさておき、今回の話題はかねてより話題の格安SSD問題であります。
概要としては、最近アキバで流行の格安SSDの中にはSDやUSBメモリー以下の品質の製品が販売されているらしいといったものでした。別にこれだけなら「安物買いの銭失いじゃん」で片づけられるのですが、一部の製品には「Intel製3D NAND搭載!」とあるにも関わらず偽物が乗っているのではないかといった疑惑が持ち上がっておりました。