SM2264といえば、2020年の発表当時PHISON E18とSamsung 980 PROに続く7GB/s級のGen4 SSDコントローラとして注目されていた。しかし、採用製品がなかなか登場せず、また同時期に登場したInnogrit IG5236の性能が良好であったこともあり話題性は薄れていた。
そしてどうやら2021年の半導体不足にド派手に巻き込まれていたようで、発表から丸2年経った2022年秋からようやく2264コンを搭載するSSDがトランセンドとADATAから発売されていた。それが次の2シリーズである
・Transcend MTE250シリーズ
MTE250SとMTE250Hの2種類、ヒートシンクサイズ違いで両面実装である。
1TB/2TB
1 TB最大 Read 7,200/Write 6,200 MB/s 4kRead 530,000/ 4kWrite 420,000 IOPS 1480 TBW
2TB最大 7,100/6,500 MB/s 530,000/420,000 IOPS 2960TBW
すさまじいTBWの一方で4k randomが控えめに設定されているのが特徴的。この時点でなんとなくBiCS系統の雰囲気はする。
・ADATA LEGEND 960シリーズ
LEGEND 960とLEGEND 960 MAXの2種類、こちらもヒートシンクのサイズ違い、両面実装
1TB/2TB/4TB
1TB Read 7,400/Write 6,000MB/s 4kRead 730k/4kWrite 610kIOPS 780TBW
2TB 7,400/6,800MB/s 750k 630kIOPS 1,560TBW
4TB 7,400/6,800MB/s 700k 550kIOPS 3,120TBW
こちらはTBWが控えめで4k randomも高速だが、1000kには届かないので惜しい。実際にはカタログスペック以上の性能を発揮しているレビューがよく見られるため、カタログスペックは余裕を持たせているのではないだろうか。少なくとも初期ロットはB47Rらしくレビューを見る限りなかなかいい性能である。ADATAはよく部品をサイレント変更してくるのでその示唆ではないかとか酷い謂われようもされている。
最初は後者を手に入れる予定だったが、初価が高価だったこともあり前者のMTE250Sを入手した。
MTE250Sは、アルミと思わしき薄型のヒートシンク(シート)が採用されたモデルになっている。250HはPS5向けのヒートシンク一体モデルになっている。マザーボードのヒートシンクを使用するのであればこちらのほうが都合がよいだろう。
ドライブ本体にはTranscend自封片が両面に2個ずつ実装されており、「41-6440-D04DT」という型番だった。よくわからないので挨拶代わりにツールを使用して解析したところ、未対応のため盛大にバグりながら出力された。Bufferlessとなっているが、DDR4メモリらしきものが搭載されており、データシート上も合致するためこれは誤判定である。