シリコンパワー P34A80を買った
風の便りで、どうもシリコンパワー製品に中国は紫光集団系列、Yangtze Memory Technologies Corp.ことYMTC製 NANDが採用されていると聞き、konozamaセールで購入。シリコンパワーのDDR3メモリにCXMT(これも紫光集団系)チップが採用されてる写真はあったので、かなり信頼できると踏んでいます。
どうでもいい話ですが、YMTCって直訳すると長江メモリテクノロジー株式会社なんですね。なんで地名じゃなくて川から取ったんでしょう。中国の歴史はなんとなく感じますが。
よくSNSなんかで感化されたキッズが「シリコンパワーは安心、信頼できる!」という珍妙な言説を言っていますが、不当解雇事件を起こしていたりしてる時点でありえないです。変なYouTuberのステマか何かを信じちゃってるんでしょう。この記事を見てもわかると思います。読むかどうかは怪しいですが。
開封
だいぶ前に256GB版を買ったときは箱に入って届いたのに、今回はペラペラのブリスターパッケージに劣変化していました。当時はフラッグシップだったので、コモディティ化に合わせたコストダウンでしょうか。コントローラチップは、シールのモッコリの配置からしてシュリンクが施されたPHISON E12Sのようです。しかもこのシール、別にアルミ製で熱伝導性があるわけでもなく、コンポーネントを隠す目的のシールでしょう。
Amazonレビューに、最初は1TBモデルは両面実装だったのが片面実装に切り替わった、とありましたが、とりあえずパッケージから出して裏面を見てみますと
裏面
また違って両面実装でした。少なくともMicron 96層ではなさそうです。残念ながら、CFDお裁縫箱ドラゴンなどの例にもれずメーカーロゴなしのNANDチップですが、PHISONの自封片とフォーマットやフォントが違うのでもっと劣る黒片や白片かもしれないです。(YMTCの自封片だと、Cから始まる型番がつくそうです。)
一応チップのマーキングを書いておきます。
06T0TA9V000
21013737
AB5T109A00
真ん中は恐らく生産週か何かでしょう。
なんにせよ、CorsairやSeagateではコンポーネント変更に合わせて型番変更やアナウンスがありましたが、それらもなしにBiCS3→Micron 96層→YMTC(?)とNANDをこっそり変更しているようなので、ロクでもない企業姿勢です。(特にSSD製品では、コンポーネント変更でパフォーマンスや保証値が大きく変化することがあります。)シリコンパワー製品は品質がどんどん劣化しているので買わないことを推奨します。
では、ドライブをPCに取り付けて解析していきましょう。
解析
解析結果
調べた感じ、YMTCの256Gbダイは64層のみのようなので、第二世代となる64層ダイを搭載しているので間違いないでしょう。P/Eは3000に設定されており、キオクシアBiCSと肩を並べる強気の設定です。ただ、Endurance欄がちょうべいさんのものでは3000のところが、私のものでは1500に設定されており、選別落ちの可能性を漂わせています…
ベンチマーク
ゲームライブラリをNVMe同士でコピーしてキャッシュ外速度を調べてみましたが、キャッシュが切れるとおおよそ765MB/s(草)で推移します。BiCS3だと並列書き込みで超えられた1GB/sを切っており、やはり高速ではないようです。
感想としては、シリコンパワーの悪質なおみくじ体質が未だに治っていないことがよく分かったこと、YMTCの64層品はそこまで高速でなかったので今後の製品が気になるところです。
ちょうべいさんと同じTLETのSSD買って、Endurance高かったらコレ売り飛ばそうかな…