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2023年7月19日水曜日

自作pcの故障切り分け手順書

全部セルフサービス

自作PCは自分のコダワリで主体的に改良していくものです。とにかく千差万別なパーツを使う以上、自力で作った部分は責任もって自力で直すのが大鉄則。みんなも作ってみようとかほざいてる自作Youtuberと同じ構成なら、ソイツに聞く。そういうのが全然わからないなら、素直にG-gearでも買う。先輩に聞けば全部答えが返ってくるとか思ってんじゃねえぞ。



○すぞ~!

とはいえズブの素人が自作しているらしいことは知れたので、ここに故障例と原因究明の手順をテキストで提示しておく。もちろんすべてのケーブルを差しなおすのも忘れずに

CPU 故障例:メモリ速度が尋常じゃなく遅くなる、起動しない

GPU 画面出力の異常、信号が出ない、異臭

MB 電源が入らなくなる、異臭、UEFIがメチャメチャに化ける

PSU 突然の電源断、異音、異臭、電源が入らない

DRAM UEFI起動しない、memtestやOCCTでエラーが検出される

SSD OSブートしない、デバイス認識されないなど

冷却系 (クロックが低くなって)めちゃくちゃ重たくなる、ポンプが動いていない、ポンプをMAXにしても冷えなくなった

ソフト系 フリーズする、特定のソフトと併用できない、謎エラーが出る

あとはマザボについているLEDや7セグを参考にするのも良いだろう。ただし、たまに無関係な判定になることもある。それから基本的に爆発したり、発煙したパーツはもう動かしてはならない。早急に替えパーツを用意してから他のパーツの被害状況をチェックしよう。


切り分け方の原則としては、全リセットしたまっさらな状態からワンステップずつトラブルが起きたときの構成に近づけていく。できれば2のあたりでSSDもDRAMも一本ずつ増やしていくのが望ましい。

1. 電源を入れ、CMOSリセットして起動できるかチェックする

2. 起動が問題なければ、接続した機器がUEFIから見えているかチェック

3. 認識が問題なければセーフモードでWindowsを立ち上げる/memtestを立ち上げる

3. セーフモードでなくてもWindowsを立ち上げられるかチェックする
4. Windowsが立ち上がったら、OCなど異常発生前の設定を一個ずつ適用しながらOCCT,Cinebenchを使って負荷テストをする

もちろん故障じゃなくて相性問題でトラブルが起きることもある。新しいパーツ、特にOCメモリなんかを買ってきて組み付ける場合も同じ手順を踏み、最後まで異常が発生しなければ普段の運用に組み込んでいいだろう。心配な時はパーツ交換保証などが役に立つ。

それから、ソフトウェアが原因でトラブルが発生している場合、なかなか原因が切り分けられないことがある。使い慣れた環境をすべて吹っ飛ばすのもイヤだろうから、いわばスペアタイヤがあると便利だ。

2.5 SATA SSDに最低限のドライバとソフトだけ突っ込んだ検証環境を作っておく。SATAケーブル,電源ケーブルを挿せばいい。M.2だとマザボにアクセスしたうえで、小さなネジやヒートシンク、GPUの取り外しを伴い面倒くさい。特に信頼性の高い大手のSSDを採用するのはマストだろう。いざという時にデータが飛んでいては意味がない。


もちろん最小構成というのはドライバーとWindows、OCCTくらいのことで、steamとかRGBソフトぶちこむとかは言語道断である。特にメーカー付属のRGBソフト、ファンコントローラソフトはお行儀悪いものが多い(個人体感)ので、日頃から基本的にUEFIから設定してやるよう心がけたほうがよい。