さて、今回解析するのはこちら。Goldenfir 2.5インチ SSD
プラスチック筐体にシール貼っただけの廉価なSSDである。実は昨年の冬に購入していたものである。
容量は120GBである。
さっそくバラしていこう。ググるとGoldenfirのSSDを買ってみた〜という記事や動画がヒットするが、ああいったものは全く参考にならない。なぜなら、中華SSDというのはごく短期間で
中身が
変更されるからである。
かつてSM2258XTが採用されていたこともあったようだが、このロットでは、素性不明のフラッシュメモリ(いわゆる黑片)と、謎のDRAMレスコントローラーが搭載されている。
フラッシュメモリの刻印はZDWH01A0F1438 とあり刻印やリマークの痕跡はない。
コントローラーチップは型番とロゴから中国Yeestor製 YS9082HC のようだ。
データシートには2k LDPC搭載、3DNANDに対応の4チャネルコントローラとあり、要するにエラー訂正で粗悪なメモリにも耐えうる廉価コントローラといった具合だろう。書き込みは最高450MB/sだが読み込みは550MB/s出ることになっている。(低容量なのでそのスペック値は出なかったが、プチフリや不具合はなかった。)
今回はメモリが違ったが、中国でも自前で実用十分なPCパーツが作れる体制が着々と進んでいる感触である。
YeestorはSiliconGoのブランド?子会社?らしく、例のツールで簡単に結果が出た。
なお、USB接続ではなくSATA接続が必要だった点は注意かもしれない。
ところでM2 Macでもひと悶着あったようだが、顕著な集積化に伴い2022年時点で最新のフラッシュメモリのダイシリコン単位での最低容量は512Gb(64GB)を超えてきており、128GBなど低容量のSSD、あるいはそれを搭載した製品では廃盤や速度低下が顕著になりつつある。それらを購入したいと考えている諸君は今のうちに購入しておいたほうがよいだろう。
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