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2019年7月14日日曜日

IIJmio meeting24 メモ

IIJmio meeting

最初はアンテナピクト・セルスタンバイ問題 誤解に基づく説明がされていたり
事業者として専門的知識、誤解を解く
ということで今回は素朴にいく

MVNO とは

他社の回線を借りています 交換機の先から別の会社になる
UQとかY!の立ち位置
ファーストリテイリングの中のGUとユニクロ的な立ち位置。
kddiのauとUQ、UQは別会社 ややこしい
UQはWiMaxで自社回線を持っているが、4Gは持っていないのでauと相互に回線を貸している。JcomとBIGLOBEは出資しているが普通のMVNO
ソフバンの中のソフバンとY、通信設備はソフバン
LINEモバは出資している普通のMVNO

MVNOは遅いの

はい 電波とデータ通信をMVNOに分岐する部分のボトルネック
たくさんの人が使用するとそこに集中するので混雑する、増強しています
昼休みは利用数が増えるので厳しくなりやすい
たくさん金をかけてるのでタイプDは増強しまくり→変動が少ない
少ないユーザーで少ない回線タイプA→変動が大きい
分岐拠点が少ないので速度低下すると全国一律で厳しくなる 地下鉄などでは少ない基地局を頻繁にハンドオーバーするのでコンピューターが悲鳴を上げやすい、電波が切れやすい

電気通信事業法

囲い込み禁止、通信料金の分離、販売代理店の届け出制度
国が直接指導するように
キャリアやキャリアと関係ある会社、シェア0.7%(100万回線以上)の大規模なMVNOを規制
1号 継続利用を前提とした割引禁止、新規契約前提の割引制限(2万円まで)
2号 2年縛りでの割引の制限、長期利用向け特典の制限
縛ってもメリットがあまりなくなる、お得になりにくい

eSIM

先日発表の通り7/18よりeSIM始めます

eSIMとは

組み込みSIM、機器に直接組み込んで使うSIMという意味で小型化、耐熱、耐振動ほか耐久性がある
ただしそのまままではキャリアが変えられない!(はんだ付けされている)
M2M版ではプロファイルの接続が切り替えられないなど難点多し、コンシューマモデルはエンドユーザが契約するMNOと直接接続、デバイス内で完結などメリット多し
ネットワークをTLSで暗号化、中国以外はGSMAを経由しないと使えないのでセキュリティは良好(ただし中国は中国専用の証明書が必要)
AppleSIMは独自仕様、iPhoneXSなどはGSMA仕様
MicrosoftはGSMA準拠、1703からOSで対応、Surface Pro Advanced
GoogleのGoogle FiとPixel3(海外版)でGSMAモデル対応

IIJとしては2018年1月から動いている、6月にはSurfaceで動作確認
2018 11月 iphoneXSで動作確認
2019 6月 lenovoとASUSのPCで確認

ただし、まだ規格として成り立ったばかりのせいなのかアクセスルールなどが未定義なので端末のバグ、相性問題が発生しやすい(eSIMはまだベータ版)
アイコンデータ読み込み不具合?など

RSP問題

端末からプロファイルを消すとネットがそのままつながらなくなり、そのままでは無効化された情報を送信できない→Wi-Fiなど使わないと別のスマホで同じ契約(SIMカードの差し替えと同様の行為)を使いまわせない
セキュリティが強固すぎて開発すら困難だった→Windowsのデバッグ、カードタイプ
iphoneが対応したとはいえ、eSIMはまだ発展途上
(eSIMはプロセッサ内部のセキュア領域で実行される、チップ実装必須か)

eSIM取り扱いと展望

eSIMはフルMVNOになったからこそできること、いつでも入手、カードの入れ替えが不要などメリット多し
iPhoneXSシリーズ、Windows10 1703,Android Pieなど各社がeSIM搭載の方向に
iOS:iOS12よりコンシューマーRSP(リモートSIMプロビジョニング)対応、QRコードやアプリでプロファイルインストールを行う、自動でアクティベートされる
Windows:対応PCでないとメニューは出ない…はずだが、eUICCSIM(eSIM対応SIMカード)を差し込むとメニューが出たりする こちらもQRかモバイル通信プランアプリからプロファイル(ver1803以降)をインストール可能
以下手順はスライド
Android:Pixel3シリーズは標準対応、2はGoogleFiのみ eSIM搭載端末ではSIM Managerアプリから使用可能(ただし技適がない!!)
GeminiPDAでは独自アプリから設定可能、動作検証済み
加入者管理装置としてのSIMからeSIMならプライベートLTEなど臨時利用、特定の人のみ利用可能なネットワークなどの実現

eUICC対応SIMは売らないのか
→在庫管理の発生、プロファイルが入った状態で破損されると困る、端末ごとの解析、相性、封印など調査の必要がある そもそもAndroidやiOSは想定してなさそう
他社のeSIMは扱わないのか
→接続パラメータ検証、海外の法整備、鍵値を渡す精神的抵抗など 自社プラットフォームがあるならそこから提供できるので意味は薄い
5GのSIM
SIM allianceが定義している IMSIを直接扱わない方向など、新たな設計が必要

IIJとしてはeSIM技術の拡大、端末の普及など推し進めていきたい

Q&Aコーナー
Q IIJ支払いにビックポイントは?
A つきません
Q ビックコラボバッカ
A すんません
Q エコネクト
A 総務省のせい
Q eSIMのGemini PDA対応の発表がなかった
A メーカーさんとの協議間に合わなかった
Q ファミリープランにeSIMのよてい
A しばらく無理そう
Q 12GB以上のプラン
A まだない考えていく
Q UQWiMaxはIntelの技術協力があったから関連があったのでは
A WiMaxがLTEベースになってIntelと関係は薄い
Q KDDI-UQの相互提供はどこまで?
A ちょっとわからない
Q typeAの増強ベース
A 2か月に1回?足りなくなったらやってます
Q 品質保持で契約制限はあるのか
A 今のところ間に合ってる
Q 品質がおおむね同じというのはどれくらい
A 社外秘です
Q 地域限定で速度低下する要因とは
A 基地局同士のネットワーク帯域は足りているので電波かと
Q コミケ遅くなりそうですね
A そうですね実地調査やります!
Q IIJのpingが高いのはなぜ?
A バッファが大きいんで遅めです
Q ping調査アプリ教えて
A ping that test
Q 法改正でiPhone商戦どうなるんでしょうね
A 気になりますね
Q GSMAが中国国内では例外となっているのはなぜ
A 中国国内では自国内にサーバーを置く必要があるので専用証明書になった
Q ルート証明書が中国国内だとどんな問題が発生するのか
A 切り替えるときに両方インストールしていないといけない
Q KDDIがWindowsに対応しているのは
A KDDIさんが頑張ったから
Q eUICC対応SIM売ってますか
A 一般人には手に入らないし、手に入ってもキャリアを書き換えられないなどの制限付きかと
Q eSIMに関してMNO側に交渉はいるのか
A 原則いらないが、5Gとかになるといるかも?
Q SM-DP+とかやってる会社って何です?
A Gで始まるところ ジェムアルト
Q eSIM正規版は?
A 相性などがあるのでまだしばらく先
Q eSIMを再登録するにはまた最初のQRを読むの?
A QRは使い捨てです 多分プロファイルはセーブされるので、そこ使ってね
Q ラズパイとかでeSIM欲しいですよね
A 産業用となら売ってるので、専門業者にお問い合わせください(LTA実装などハードルは高い)
Q eSIM対応機器の技適チェックは?
A ないですね(笑)
Q 変なSIMみたいなのはやりませんか?
A やらないかと思います
Q eSIMの機種変どうするの
A 手数料かかりますが、再発行です
Q eSIMでの本人確認の義務は?
A データ通信なので今はないが、音声通信が必要になると必要出てきますね
Q eSIMの話で他社さんから声かけられましたか?
A コメントは控えます
Q  eSIMはビックで売るの?
A オンラインになるんじゃないですかね
Q 1台の端末に何個eSIMプロファイルは入るのか
A eSIMチップの仕様によるが100個入るんじゃないか
Q jetfoneのクラウドSIMとの違いは
A クラウドSIMは独自規格で、データチェックがよくされているっぽい ブツリSIMを飛ばしているらしい
Q eUICC対応カードを普通のAndroid端末に挿して動く?
A 動くとしても独自対応かAndroidP対応かつeUICC対応のチップセットなどが必要
Q eSIMを悪用された犯罪などに対するロビイングはしているか
A 検証しきれていない悪用しないでね
Q eSIM発行手数料ってなに
A サポセン代などが含まれるのでなくすことはできない
Q SIM回収ボックスの設置はしないんですか
A 忘れていました汗
Q type-iの個人向けはいつ?
A 使い勝手がやや悪いことからしばらくなさそうです(Iot向けなら個人用ありますよ)
Q Paypal支払いは?
A まだ検討していません
Q mioひかりで固定ipv4サービスに対応する予定は?
A 卸先は始まったがまだ目途はたっていない
Q Geminiの後継機の動作確認お願いします
A 出たらやりたいです
Q eSIMでの緊急地震速報はどうなるのか
A 現状、docomoで緊急地震速報(ETWS)が配信されれば鳴るはずです
Q WindowsでのAPN方法をもっと詳しく書いてほしい
A 修正しておきます
Q DMMはIIJのMVNEではなくなるのか
A 我々のSIMであればIIJの回線のままなので、あちらが解約されない限りはこのまま
Q eSIMの使える100円スマホはいつ出るか
A まずeSIM自体が高いのと、総務省の割引規制で100円にはできなさそう
Q バリーくんのイラストはLINEスタンプになっていませんか
A なっていないので弊社の勉強会にお越しください
Q 複数のeSIMが登録されている場合
A 複数のプロファイルがあっても指定されたものしか動かない、複数使えても普通のDSDSと同じになる
Q eSIMの証明書の有効期限は
A 特にないが少なくとも数十年以上のライフタイムはある
Q docomoの四割値下げはMVNOに影響あるのか
A docomoの回線の原価によるのであんまりなさそう
Q type-iの回線は汎用のプロファイル設定となるが、切り替えたあとは戻すと再設定がいるのか
A SIMに保存されるので特にいらないはず むしろプロファイルの場合が面倒
Q P20販売開始とトランプ大統領の発言のタイミングは関係あるんですか
A リスクは少ないとして準備を進めていたところ、偶然合っただけです
Q お金払ってでもETWSの検証したい人がここらへんにたくさんいると思うのですが
A 残念ながら色々な機密が絡むので無理です

----END----
個人的な感想なのですが、ほぼ毎回ETWSを試す環境が欲しいといった要望があるような気がします。auがニュース速報をETWSの電波で送信するというイランことをしているので、たまにSIMフリースマホが誤認識してしまうという事象も起きていますから、国内のSIMフリー端末がどういう挙動を示すのか検証したいという需要はあながち少なくないように思われます。
Android8.1から標準対応になったとはいえ、端末によってはもしかしたら動かなかったりあるいは変な動作をする可能性も捨てきれません。気軽にできないことは承知ではありますが、どなたかやってくださる事業者様はいらっしゃらないものでしょうか…