今回はSDカードの印字の解説と、用途別の見方をご紹介させていただきます。
ちなみにこの内容ですが、理解するには難易度はやや高いかもしれないので、頭が痛くなってきた方はかいつまんでご覧ください。
版権の都合上、手書きのmicroSDイラストを使って説明させていただきます。
まず、このカードの印字を見た時点でナニコレとなる方も多いかと思いますが、このカード表面にあるマークはそれぞれ以下のような意味を示しています。
・128GB →言わずもがな、カードの容量です。計算の都合(1000MBで1GBとするか、1024MBで1GBとするか)や故障を防ぐための予備エリアのために、書いてあるより若干容量が少なく認識されることが多いです。
・micro SDXC →SDカードの規格です。2GBまでがノーマルの(以下、micro含む)SD、32GBまでがSDHC、2TBまでがSDXC、128TBまでがSDUCとして定められています。後方互換を取っており、SDXCカードが扱える機械であればノーマルSDカードも扱えますが、その逆はできません。サイズの規格ではminiSDなんてものもありましたね~
・Cの中に10 →SDスピードクラスを示すもので、簡単に言えばSDカードにセーブするスピードを示しています。Class10は10MB/s(700MBのCD1枚分のデータなら70秒でセーブできる速度)を意味し、他にClass2,4,6が存在しますが、メモリが進化した2019年現在ではレアです。
・A2 →アプリケーションパフォーマンスクラスを示すもので、SDカードが苦手とする細かなデータの読み込みなどを基準に示されます。これが高いとアプリをSDカードにインストールしたときに有利だとされており、ニンテンドースイッチなどで使う場合の参考になります。
・Uの中に3 →UHSスピードクラスを示すもので、この場合はUHSインターフェース対応機器であれば読み書き速度が30MB/s出ることを保証されます。ただし、Class4なのにU1の商品もあるため、あまりアテにならないです。
・II(ローマ数字の2) →UHSインターフェースを示します。これがIだと転送速度は104MB/sが限界ですが、IIやIIIだと背面の端子が多くなり、また300MB/s以上の高速で動作することも可能になります。
・V30 →ビデオスピードクラスを示すもので、V6,10,30,60,90があります。メモリの中には連続動作中にバテて速度が落ちてしまうものもあるのですが、ビデオスピードクラスはバテたときを基準に選考されるのでSDスピードクラスより厳しい基準になっています。これが高い方が安定して4kや8kの映像を記録できます。
・えすでぃー →ブランドです。
とまぁとにかく表記が多いです!では実際に商品を購入するとき、何をメインに見れば良いのかといえば
・ビデオスピードクラス(Vと書いてあるマーク)
・パッケージ、商品説明の「書き込み速度」、「読み込み速度」
・アプリケーションパフォーマンスクラス(Aと書いてあるマーク、特にスイッチ用に買う場合)
を見るようにしてください。
書き込み速度が速い場合と読み込み速度が速い場合で、何が変わるのかということですが
・書き込み速度→4K動画が安定して高画質で撮れる、PCやスマホからデータを素早くコピーできる、スイッチで使った場合にインストールが速くなる
・読み込み速度→写真の取り込みが速くなる、スイッチで使った場合に素早くロードが終わる、プレビューのロードが速くなる
といったメリットが挙げられます。フラッシュメモリーの動作原理的に、書き込みが素早いカードは読み込み速度も速くなりやすいので個人的には書き込み速度を重視して選ばれるのをオススメしています。
・一眼レフでの連写、4Kカメラなどで高速にデータを保存したい
V30以上対応、あるいは「書き込み速度 〇〇MB/s」の値がなるたけ大きいSDカードをお勧めします。
・ニンテンドースイッチなどで高速にデータを読み込みたい
A2の印字があるもの、あるいは「読み込み速度 〇〇MB/s」の値が大きいSDカードをお勧めします。
・データの取り込みだけ速くしたい
読み込み速度、転送速度が速いカードで大丈夫です。
注意していただきたいのは、「転送速度」としか書いていない場合です。「転送速度」と書いてある場合、多くは「読み込み速度」を指している場合が多いです。これは、フラッシュメモリーの特性である「書き込み速度より読み込み速度の方が速い」から来ているもので、読み込みが90MB/s出ても書き込みが10MB/sしか出ないこともあります。
これが何を意味するかといえば、「一見性能がよさそうに見えるが、実際には4kで録画すらできないカード」を買わされてしまう場合があるということ。
うまいことお茶を濁したなとも思うわけですが、逆に言えばある種の「地雷」を避ける目印にもなります。「書き込み速度」が明記されているものを買いましょう。
版権の都合上、手書きのmicroSDイラストを使って説明させていただきます。
まず、このカードの印字を見た時点でナニコレとなる方も多いかと思いますが、このカード表面にあるマークはそれぞれ以下のような意味を示しています。
・128GB →言わずもがな、カードの容量です。計算の都合(1000MBで1GBとするか、1024MBで1GBとするか)や故障を防ぐための予備エリアのために、書いてあるより若干容量が少なく認識されることが多いです。
・micro SDXC →SDカードの規格です。2GBまでがノーマルの(以下、micro含む)SD、32GBまでがSDHC、2TBまでがSDXC、128TBまでがSDUCとして定められています。後方互換を取っており、SDXCカードが扱える機械であればノーマルSDカードも扱えますが、その逆はできません。サイズの規格ではminiSDなんてものもありましたね~
・Cの中に10 →SDスピードクラスを示すもので、簡単に言えばSDカードにセーブするスピードを示しています。Class10は10MB/s(700MBのCD1枚分のデータなら70秒でセーブできる速度)を意味し、他にClass2,4,6が存在しますが、メモリが進化した2019年現在ではレアです。
・A2 →アプリケーションパフォーマンスクラスを示すもので、SDカードが苦手とする細かなデータの読み込みなどを基準に示されます。これが高いとアプリをSDカードにインストールしたときに有利だとされており、ニンテンドースイッチなどで使う場合の参考になります。
・Uの中に3 →UHSスピードクラスを示すもので、この場合はUHSインターフェース対応機器であれば読み書き速度が30MB/s出ることを保証されます。ただし、Class4なのにU1の商品もあるため、あまりアテにならないです。
・II(ローマ数字の2) →UHSインターフェースを示します。これがIだと転送速度は104MB/sが限界ですが、IIやIIIだと背面の端子が多くなり、また300MB/s以上の高速で動作することも可能になります。
・V30 →ビデオスピードクラスを示すもので、V6,10,30,60,90があります。メモリの中には連続動作中にバテて速度が落ちてしまうものもあるのですが、ビデオスピードクラスはバテたときを基準に選考されるのでSDスピードクラスより厳しい基準になっています。これが高い方が安定して4kや8kの映像を記録できます。
とまぁとにかく表記が多いです!では実際に商品を購入するとき、何をメインに見れば良いのかといえば
・ビデオスピードクラス(Vと書いてあるマーク)
・パッケージ、商品説明の「書き込み速度」、「読み込み速度」
・アプリケーションパフォーマンスクラス(Aと書いてあるマーク、特にスイッチ用に買う場合)
を見るようにしてください。
書き込み速度が速い場合と読み込み速度が速い場合で、何が変わるのかということですが
・書き込み速度→4K動画が安定して高画質で撮れる、PCやスマホからデータを素早くコピーできる、スイッチで使った場合にインストールが速くなる
・読み込み速度→写真の取り込みが速くなる、スイッチで使った場合に素早くロードが終わる、プレビューのロードが速くなる
といったメリットが挙げられます。フラッシュメモリーの動作原理的に、書き込みが素早いカードは読み込み速度も速くなりやすいので個人的には書き込み速度を重視して選ばれるのをオススメしています。
・一眼レフでの連写、4Kカメラなどで高速にデータを保存したい
V30以上対応、あるいは「書き込み速度 〇〇MB/s」の値がなるたけ大きいSDカードをお勧めします。
・ニンテンドースイッチなどで高速にデータを読み込みたい
A2の印字があるもの、あるいは「読み込み速度 〇〇MB/s」の値が大きいSDカードをお勧めします。
・データの取り込みだけ速くしたい
読み込み速度、転送速度が速いカードで大丈夫です。
注意していただきたいのは、「転送速度」としか書いていない場合です。「転送速度」と書いてある場合、多くは「読み込み速度」を指している場合が多いです。これは、フラッシュメモリーの特性である「書き込み速度より読み込み速度の方が速い」から来ているもので、読み込みが90MB/s出ても書き込みが10MB/sしか出ないこともあります。
これが何を意味するかといえば、「一見性能がよさそうに見えるが、実際には4kで録画すらできないカード」を買わされてしまう場合があるということ。
うまいことお茶を濁したなとも思うわけですが、逆に言えばある種の「地雷」を避ける目印にもなります。「書き込み速度」が明記されているものを買いましょう。