Wii版ドラクエXが終了してからはや1年と半年以上も経過するわけですが、そんな中先日発売のver5のWiiU版に関してこんな通達がありました。
→公式HP 【Wii U】 バージョン5以降の必要空き容量について
なんでもver5.0以降の追加コンテンツ収録のために空き容量が32GB必要になる見込みであるというものです。容量が8GBしかなかったベーシックモデルはまだしも、32GBあるプレミアムモデルですらカツカツ(てか収まらない)になるこの非常事態。64GBのUSBメモリーかそれ以上のUSBストレージが必須となります。
とはいえ、かなりのWiiUユーザーは既に容量問題に悩まされていて対策済みだとは思いますが、念のため。
容量が足りない場合はWiiUに外付けHDD/SSDをつけて空き容量を確保しましょう。
お兄さんと約束だよ!
で、まあここまではWiiUのお決まり文なんですが、普通の人はこう思うはずです。
「WiiUのゲームつっても容量あんま要らないじゃん?なんでUSBメモリじゃダメなの?」と。
実際特に警告が出ることもなくUSBメモリ使えちゃったりしますが、なぜNGとされているか、そしてなぜドラクエXならUSBメモリに入れてもいいよと異例の発表がされたのか。憶測ですが、解説していきたいと思います。(あくまでも任天堂の公式回答ではないので、そこはご容赦ください…)
→公式HP 【Wii U】 バージョン5以降の必要空き容量について
なんでもver5.0以降の追加コンテンツ収録のために空き容量が32GB必要になる見込みであるというものです。容量が8GBしかなかったベーシックモデルはまだしも、32GBあるプレミアムモデルですらカツカツ(てか収まらない)になるこの非常事態。64GBのUSBメモリーかそれ以上のUSBストレージが必須となります。
とはいえ、かなりのWiiUユーザーは既に容量問題に悩まされていて対策済みだとは思いますが、念のため。
容量が足りない場合はWiiUに外付けHDD/SSDをつけて空き容量を確保しましょう。
お兄さんと約束だよ!
で、まあここまではWiiUのお決まり文なんですが、普通の人はこう思うはずです。
「WiiUのゲームつっても容量あんま要らないじゃん?なんでUSBメモリじゃダメなの?」と。
実際特に警告が出ることもなくUSBメモリ使えちゃったりしますが、なぜNGとされているか、そしてなぜドラクエXならUSBメモリに入れてもいいよと異例の発表がされたのか。憶測ですが、解説していきたいと思います。(あくまでも任天堂の公式回答ではないので、そこはご容赦ください…)
USBメモリとハードディスク等の特性
まずはここから探っていきましょう。
USBメモリといえば、パソコンの写真やワードのデータなどを放り込めるアレ。他人にデータを渡したり、小容量のものを保存しておきたいときに役立つメモリーですね。フラッシュメモリーといわれる半導体でできており、コンパクトかつ低消費電力で、お値段も500円未満から入手できる廉価な記録媒体です。一方で容量は小さめで、普通は16~64GBくらい。Wii版だと16GBのものが必須でしたね。ちなみにフラッシュメモリーは、データの書き換えをするとだんだん消耗して壊れてしまう欠点があります。
こういうヤツ~ |
続いて外付けハードディスク。テレビやブルーレイレコーダーによく取り付ける四角いアレ。中に文字通りガラスやアルミに金属をコーティングした磁気ディスクが詰まっていて、それに磁気でデータを保存しています。お値段は5千円以上するものが多く、500GB~の大容量データをまとめて保存できます。大容量なのでWiiUにこれをつなげてる人も多いと思います。データ書き換え制限はほぼありません。
外付けSSDはあまり使っている方を見かけたことがありませんが、USBメモリより大容量の128GB~でよく販売されています。USBメモリと構造は似ていますが、非常に高速で、衝撃にも強くハードディスクよりかは省エネです。秒間1GBもの転送速度を誇るものもありますが、全体的にお値段は同容量のハードディスクより高い傾向にあります。半導体なのでこちらも書き換え制限があります。
ドラクエXでUSBメモリを使っていいとされる理由
では本題に入っていきましょう。WiiUのダウンロード版ゲームは原則、セーブデータとゲームデータは同じ場所(本体メモリや外付けドライブ)に保管されています。ですが、ドラクエXはオンラインゲームで、サーバーにセーブデータが保存されることは冒険者の皆様ならご存じかと思います。外でスイッチ版で遊んだ後、家でWindows版、PS4版に切り替えて遊ぶこともできるわけですが、実はこれが結構重要。セーブデータはサーバーに保存されるので、バージョンアップ作業以外では、USBメモリが劣化する原因であるデータの書き込み(ここではセーブデータなど)をほとんどしなくていいのです。もしUSBメモリが壊れちゃっても、オンラインのセーブデータは無事。
そのため、セーブデータが失われる心配をあまりしなくてもよいため、特別に許可されていると考えられます。
それでももし、「HDDは高いし、俺はUSBメモリにゲームを格納したいなぁ」という方は、高級なUSBメモリを購入されることを推奨します。安いものもあるのに、なぜそこまでUSBメモリが推奨されないかは…次の章で。
なぜUSBメモリが推奨されないのか
ここまでご覧になられた方の中には、「ドラクエXのセーブデータが安全なのは分かったけど、なぜそこまでUSBメモリがダメ扱いなの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。実際問題として、長年使ったUSBメモリが天寿を全うするよりかは洗濯しちゃったり、折っちゃって物理的に壊してしまった方の方が多いはず。実はUSBメモリに使用されているメモリは、低価格を実現するためにメーカーの品質検査で劣るとされたものがよく採用されます。
著作権関係から直接掲載しませんが、米国SpecTek社のこちらのページ内にあります「NAND Flash Component Part Numbering Guide」のpdfには製品のグレードを示すコードとして、「AL = Full Spec for USB/SD and low end SSD」「AF = Full Spec for low end USB/SD」と紹介がされています。(ドラクエXでも、職人で☆が少ないものになると相場が安くなりますよね)
なので、ふつうはWiiUでUSBメモリを使用すると、ドラクエ以外のWiiUソフトがUSBメモリに想定外の負荷をかけ、故障してデータが吹っ飛ぶリスクがあるため推奨されていないのです。
なお、スイッチではこれを「セーブデータは必ずスイッチ本体にセーブする」ことで回避しています。もしmicroSDカードが壊れてしまっても、新しいカードを取り付けて再ダウンロードすればまた遊ぶことができるので安心ですね。
おまけ
…さんざんUSBメモリをdisってきてアレなのですが、これでもUSBメモリにも長所はあります。それはロードが速いこと。
WiiUでドラクエXをHDDに保存していると、「職人」などの効果音の再生が遅くなる場合がありました。(☆3つリーチの時になるキラーンという音がワンテンポ遅れて鳴る)
最近のバージョンアップやHDD側の進化で起きなくなっている可能性もありますが、気になる方はUSBメモリにインストールしちゃいましょう!