Galaxy Note9はS9と急速充電仕様が異なる
調べた限りこれは日本版だけのようなのですが、どうやらGalaxy Note9(厳密にはS10など、これ以降のGalaxyシリーズも同じっぽい)はQualcommの「QuickCharge」という急速充電に対応していません。
QuickCharge自体は、スマホの端子がmicroUSBだったころに策定されて今に至る規格です。USBケーブル上にある、本来5V以上に昇圧してはならないデータ通信ラインに9Vや12Vの電圧をかけて急速充電を行う古い規格であるため、C to Cのemarkerケーブル環境下では内蔵ICチップを焼損する可能性があります。そのためGoogleはType-Cを搭載した端末ではType-Cからの急速充電規格になっているUSB-PDを使うように呼び掛けています。(一応、A to CのUSB2.0ケーブルならICチップは搭載されていないはず…ですが)
QuickCharge自体は、スマホの端子がmicroUSBだったころに策定されて今に至る規格です。USBケーブル上にある、本来5V以上に昇圧してはならないデータ通信ラインに9Vや12Vの電圧をかけて急速充電を行う古い規格であるため、C to Cのemarkerケーブル環境下では内蔵ICチップを焼損する可能性があります。そのためGoogleはType-Cを搭載した端末ではType-Cからの急速充電規格になっているUSB-PDを使うように呼び掛けています。(一応、A to CのUSB2.0ケーブルならICチップは搭載されていないはず…ですが)
つまりは、今回の仕様変更に伴ってUSB-TypeA(充電器についているいわゆる普通のUSB)から給電した場合、Galaxyは一切の急速充電ができなくなったかに思われました。
Type-Aからは急速充電不可のはず。しかし…?
実際にGalaxy S7 edgeでは急速充電できていた、QuickCharge3.0対応の急速充電器でNote9を充電しても急速充電扱いにはなりませんでした。ところが、一部の急速充電モバイルバッテリーではType-Aから給電しているにも関わらず急速充電ができてしまいました。これはNote9側が何かしら別の急速充電規格にも対応しているということを意味します。(個人的には依然として危険な製品が乱立するType-C充電器よりかは、A to Cケーブルでレガシーな規格を使った方がマシだと思ってはいますが…)
詳しく調べたところ、Samsung端末は独自規格として「Samsung AFC」という急速充電規格を備えているようで、おそらくこれが動作しているものと考えられそうです。しかし、このモバイルバッテリーはSamsung純正ではありません……
どうやら一部の中華充電ICに「なんでも入り」のものがあるようでこれがSamsung独自規格に対応しているようです。そのため、QuickChargeが無効化されているGalaxyシリーズでも急速充電が可能になっているのです。なんじゃそりゃ。
普通なら、各社の急速充電規格を採用する場合には特許料が必要でしょうし、そんなオールインワンなんかやったら本来はバカ高くなるはずなので、ちゃんとメーカーからの認証がなされているかもかなり怪しいシロモノです。あ、ANKERのPowerIQ3.0もQC対応してるわ5Vが2.4Aしか出ないわでUSB-IF認証取ってなさそう(てか取れるわけがない)ので同類です。やめてください。実際に一部のノートパソコン(VAIOやHPなど)で互換性に支障をきたしています。マジでやめて。
基本的に日本国内の携帯電話キャリアから発売されているAndroidスマートフォンは、日本国内キャリアの嫌がらせにより充電器は別売になっています。なぜiPhoneの時代遅れで全く革新的でもない非力な燃えないゴミこと5W充電器は特別扱いされて、いまだ別売になっていないのかまったくもって理解できませんが。ですので、もしかしたらデバッグチームが検証し忘れた、あるいはAFCは廃止しなくてもよいと判断がされたのかもしれません。(でも建前としてPD以外の方法でType-Cに高圧電流を流しちゃダメなのよ)
私の所持している充電器を総チェックした結果はページ最後に掲載しています。
個人の意見ですが、「AFCが流れた」充電器はType-C部分にも難がある(V-bus hotやPDO違反など)製品が多く、さらにはほとんど製品スペックシートにも記載がされていませんでした。もしかしたら「ICチップのスペックを把握していないメーカー」や「設計が適当なメーカー」である可能性があります。例として「cheero PowerDeluxe」はcheero製品では珍しくQualcommの認証が通っていなかった製品なのですが、もしかしたらこの無節操な中華ICのせいで「取得できなかった」のかもしれません…
いや、最近のcheero製品は全体的にIF認証やQualcomm認証を通していない製品が多いですね。はい。
AFCが動作したと思われる充電器/モバイルバッテリー
・RAVPower RP-PC108 (Type-A端子で確認)
・Tronsmart edge (Type-A端子で確認)
・cheero PowerDeluxe (Type-A端子で確認)
これから買おうとしている方の充電器選びの手助けになれば幸いです。
######Notice######
SC-01L(SM-N960D) is Galaxy Note9 for Japanese carrier, NTT-docomo models.
Only 128GB Storage,6GB RAM,Snapdragon845,including TV tuner,and some garbage carrier Apps XD
SCV40(SM-N960J) is for au(KDDI)models too.
The specifications and software are different from the NA version and Global version.
2019/12/31 見やすく修正
2020/04/20 加筆
怪しい中華充電器たち
答えはType-Cでおなじみ、はんぺん様のブログにありました。どうやら一部の中華充電ICに「なんでも入り」のものがあるようでこれがSamsung独自規格に対応しているようです。そのため、QuickChargeが無効化されているGalaxyシリーズでも急速充電が可能になっているのです。
普通なら、各社の急速充電規格を採用する場合には特許料が必要でしょうし、そんなオールインワンなんかやったら本来はバカ高くなるはずなので、ちゃんとメーカーからの認証がなされているかもかなり怪しいシロモノです。あ、ANKERのPowerIQ3.0もQC対応してるわ5Vが2.4Aしか出ないわでUSB-IF認証取ってなさそう(てか取れるわけがない)ので同類です。やめてください。実際に一部のノートパソコン(VAIOやHPなど)で互換性に支障をきたしています。マジでやめて。
基本的に日本国内の携帯電話キャリアから発売されているAndroidスマートフォンは、
私の所持している充電器を総チェックした結果はページ最後に掲載しています。
個人の意見ですが、「AFCが流れた」充電器はType-C部分にも難がある(V-bus hotやPDO違反など)製品が多く、さらにはほとんど製品スペックシートにも記載がされていませんでした。もしかしたら「ICチップのスペックを把握していないメーカー」や「設計が適当なメーカー」である可能性があります。例として「cheero PowerDeluxe」はcheero製品では珍しくQualcommの認証が通っていなかった製品なのですが、もしかしたらこの無節操な中華ICのせいで「取得できなかった」のかもしれません…
いや、最近のcheero製品は全体的にIF認証やQualcomm認証を通していない製品が多いですね。はい。
AFCが動作したと思われる充電器/モバイルバッテリー
・RAVPower RP-PC108 (Type-A端子で確認)
・Tronsmart edge (Type-A端子で確認)
・cheero PowerDeluxe (Type-A端子で確認)
これから買おうとしている方の充電器選びの手助けになれば幸いです。
######Notice######
SC-01L(SM-N960D) is Galaxy Note9 for Japanese carrier, NTT-docomo models.
Only 128GB Storage,6GB RAM,Snapdragon845,including TV tuner,and some garbage carrier Apps XD
SCV40(SM-N960J) is for au(KDDI)models too.
The specifications and software are different from the NA version and Global version.
2019/12/31 見やすく修正
2020/04/20 加筆