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2019年12月18日水曜日

2019年を振り返る

2019年になったと思っていましたら、もう本年も終わりの時期になってまいりました。年をとると毎年過ぎ去るのが速く感じてきて困ったものです。
というわけで、なんとなく今回は趣味の観点から今年の流行、その他所感を振り返っていこうと思います。兼好法師をリスペクトして、無駄なテキストをGoogleサーバーの肥やしにすればそのうち役に立つかもしれないよな、うん。

1. AMD Ryzen2(Ryzen 3xxx)の躍進

やっぱりこれを書かないわけにはいかないでしょう。IntelがCoffee lake Refreshアーキテクチャで粘る一方、AMDがシングルスレッド性能をIntel並みに高めたRyzen2を放ってきました。効果は絶大で、Intelに最適化されたゲームを除けばほぼ互角くらいのフレームレートで動作するようになったりと、ゲーミングPCの相場すら一気に逆転させてしまいました。一方でIntelはデスクトップに全コア5.0GHzの灼熱サッカーボールCPUを投入したり、なぜか14nmより10nmの方が消費電力大きかったり、年末に最新Core Xと第2世代スリッパの性能ではなくコスパを比較してみせたりとあまりパッとしない迷走が目立つ年でもありました。

2. AMD RDNAアーキテクチャの登場

AMDの快進撃はCPU市場のみではなく、GPUにおいても確実に成長を継続していました。まず、前より発表されていたRDNAアーキテクチャの投入によりリサ・スーの握力グラボことRadeon RX5700XTを製品化、RTX2070に迫る性能を発揮してNVIDIAにオーバークロックでアッチッチなRTX Superシリーズを投入させるきっかけを作りました。正直レイトレ要らないので、GTX1680Superみたいなの作ってくれないんすかね…

3. 継続的なNANDフラッシュ、DRAMの低価格化

2019年始には一流メーカーのフラッグシップSATA 1TB SSDが18000円、DDR4-2666メモリも32GBで20000円だったものが、それぞれ12000円、10000円ほどまで大幅下落しました。日韓貿易の関係で危ぶまれたDRAMも、結局は特に影響はなく価格が下落しましたね。あとはRyzen2の躍進に伴い3200、3600などのハイクロックな製品が中心になってきています。信頼できるメーカーの製品が安く手に入るためか、出自が怪しげな中華SSD、DRAMもだんだんと表市場からは姿を消してきています。

4. 低価格帯でのTLCメモリの普及

これは個人調査に基づくものなんですが、2017年、2018年に購入した32GBのUSBメモリはSpecTekや東芝系黑片のMLCチップを搭載したものが多く市場に流通していました。(Chipgeniusによる測定に基づく)そのため、転送速度が速いこれらの容量の製品が動画データなど、比較的大容量のデータを扱うにはうってつけ…だったのですが、どうも2019年に入ってからは状況が異なってきました。
 SiliconPowerやTeam、GreenHouseの製品を調査して確認できたのはいずれも東芝・SanDisk系のTLCフラッシュメモリー。書き込み速度、ランダムアクセス速度が従来のTLC採用製品よりはるかに高速であることから、おそらくは15nm世代ではなく3D 64層世代の黑片などと推定されます。ただ、高速といっても従来の1z nm TLC世代と比較した話であり、MLCとは段違いに低速です。スイートスポットがどっかいっちゃったという話でした。(MLCタイプでは40MB/s出るが、3D TLCでは20MB/sでへばる)

5. 複眼スマートフォンの普及

スマホの話題はこれに尽きると思います。HUAWEIに続いてSamsungが3眼(超広角+広角+望遠)にしたら、林檎屋さんまでパクってきたしなんて革新的!洗練されている!スタイリッシュなスマートフォンなんだ!!!!と拍手喝采でしたね。あとGalaxy Note10+、なぜSamsungのアイデンティティである中心真四角カメラを端に寄せた…とまぁ要するにハイエンドスマートフォンのコモディティ化がかなり進んできています。
 一方、ミッドレンジ市場が面白いことになってきていて、SHARP(鴻海)のAQUOS sense3がいい感じにまとまってる一方で、OPPOがReno Aで大躍進してきましたね。Xiaomi?知りませんがな。Snapdragon855搭載のBlackShark2とかLG G8X ThinQの方が安いからそっち買いましょう。

とまぁこんな感じでしょうか。コレコレ足りないとか、ここ変じゃねとか異論は認める。