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2020年12月2日水曜日

ESSENCORE KLEVV N610が残念なことになっていた件

こんにちは管理人です。

どうも最近、5ちゃんねるで「どうやらKLEVVの中身がHynixじゃなくなっている」という噂を聞きつけたのでその真偽を確かめてみました。

私も、最近の新製品のスペックシートに、以前はこれ見よがしに「Hynix 14nm TLC」だとか「Hynix 72layer 3DNAND」(まぁETTメモリなんでしょうけど)とあった記述が単なる「3D NAND」としか記載されていないことに疑問を抱いていたところでした。

と、いうわけで今回調べるのはこちら

ESSENCORE KLEVV NEO N610

自分の知っている秋葉原のお店では扱っていないようで、現状Amazon専売っぽいです。SM2258コントローラーとDRAMキャッシュ搭載を売りにしている製品で、それでいながらお値段もだいたい1万円と低価格なのが特徴。アルマイトじゃない塗装されてるだけのアルミのざらっとした感触が中華SSDっぽいが大丈夫なのか?

とりあえずベンチ回した感じはこちら。

Ryzen X570マシンなのであくまでも参考値ですが、見た感じ凡なSATA SSDという感じで決してColorfulなSSDと違ってランダム読み込みが遅いわけでもありません。

というわけで次にSMI Flash IDにかけてみましょう。Hynix NAND搭載だったらいいんですが…

ところがflashIDではNANDのコンポーネント情報が表示されませんでした。もう仕方ないので裸になってもらいましょう。
はい、スッポーン!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

…刻印からするにIntel系の選別落ちメモリでしょうか。去年の独身の日中華SSD祭りで見たのと同じように「29F02T2ANCTH1 CC+2013」とあります。一緒に実装されてるNanyaのメモリもなんかきったねえですし、典型的な中華SSDでした。いや、まぁチップがちゃんと4ch分実装されていて、固定ネジもケチられていなかったので幾分はマシですが、Amazonの商品リンク載せないレベルでお勧めできないです。
例えて言うならば、コイツはゴミ箱の残飯から作ったフレンチとでもいいましょうか。そんな代物です。

結論
Not Recommended
激安系でも、独自基板を設計採用し、チップの素性や流通経路も分かっていたからこそ選ぶ価値がまだあったブランドですから、中身までごっそり中華に置き換わってしまってはそんじょそこらの激安メーカーと違いがありません。というかこれを選ぶ意味がないです。
crucial BXシリーズやキオクシアの製品を買ったほうがまだ信頼できるでしょう。こんなクオリティの製品渡されたらFakerも泣いちゃうよ?


追記:5ちゃんで拾われていたみたいなので追記しますが、こちらはHynixとIntelの事業買収の話が出る前に購入したものです。N500などではPC修理廃人氏のツイートにあるように、青い独自基板とESSENCORE刻印のメモリを採用していたのに、N610はドスパラSSDなど中華SSDに似た黒い基板と無刻印メモリを採用していることからも、ESSENCORE内製ではない可能性が高いと私は考えています。

…とはいえ、従来の製品もHynixの選別落ちかもしれないので、実際の品質は大差ないかもしれないですね。とりあえずプレステ4に突っ込んでおきました。