ついうかうかとしていたらもう本年も4月になります。かといって特段書くネタもない、ということでいきなりですが
ベストSSD2020を発表します。
NVMeでGen4と3混ざってるのはご愛嬌ってことですんません。
NVMe部門
3位 ADATA Technology SX8200 Pro ※ただし当たりロットに限る
Gen3 SSDとして、シーケンシャルで3.5GB/sの読み込みと3GB/sの書き込みを実現している点は当たり前として、低キューやランダムアクセスでの性能の良さとコストパフォーマンスの両立を実現している点は他の製品より明らかに秀でている特徴である。
2位 SamsungElectronics 980 PRO
PCIe Gen4の限界値である、シーケンシャル読み込み7GB/sを真っ先に実現した製品。SN850に比べ、ホームユースで重要な低キューでの性能はわずかに劣るが、8nmプロセス(10nmプロセスの改良版)のコントローラによって発熱量が抑えられており、使いやすさとプロフェッショナルユースに優れている。
1位 WesternDigital WD Black SN850
Phison E18シリーズはもとより、980 PROをも超える低キュー性能とランダムアクセス性能を実現し、ホームユースにおいてはまさしく最強といえるSSDである。
SATA部門
3位 Crucial MX500
ややSM2258コントローラの発熱が多く、相変わらずのLPM問題を抱えているもののMicron 64層3D NAND(最新ロットでは96層化している)によって安定した高パフォーマンスを発揮するド定番SSDである。
2位 WesternDigital WD Blue 3D
同じく最新ロットでは96層化しているが、やや発熱が抑えられながらプチフリとは無縁な高性能を実現したSSDとして万人にお勧めできる製品である。日本製NANDメモリを採用し、わずかながらMX500よりキャッシュ外速度が速い点も評価できる。
1位 SamsungElectronics 860 EVO
64層NANDと自社開発の高性能コントローラに裏打ちされているように、僅差ではあるものの前者を超える安定性と高速を実現した製品である。2021年に入ってから登場した870EVOも同様に正統進化を遂げており、王座の地位は揺らがないであろう。
特別賞
WD Blue SN550
DRAMレスながらもコントローラ内蔵SRAMによってそこそこの性能と圧倒的な省電力性能、リーズナブルな価格を両立し、主にノートパソコンや廉価なシステムに非常にうってつけの製品である。
以上です!昨年は新型コロナが悪影響を及ぼす中でも、Gen4 SSDが次々に投入されるなど飛躍的な年になりました。各メーカー様の努力に感謝するとともに、より廉価なGen4 SSD、QLCでも耐久性を高めた製品などより目を見張るような製品が発表されることを期待していこうと思います。