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2021年9月24日金曜日

学校推奨PCを買え

この記事はIntelがスポンサーしていません。お金ください。

これから受験シーズンですね。推薦が取れて、もう新学期に備えてノートパソコン買ったりしようか考えている学生さんもいることでしょう。しかし、そこでイキってしまった結果悲惨な目に遭ってしまう新入生を数多見てきました。学校の推奨ではないパソコン(多くの場合Mac)を買ってしまった人々です。
M1 Macは高性能で使いやすいのに、RyzenはIntelより高性能なのに、なぜ多くの学校ではWindowsのIntel PCが推奨されるのか説明していきたいと思います。


1 Macでは動作しない機器、ソフトが多い

春から晴れて理工学系の大学やら高専やらに入学が決まり、私もエンジニアの卵だ~と浮かれているあなた。スタイリッシュにコーヒーを飲みながらMacのキーボードをたたいている姿を想像する方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
ちょっと夢を見すぎかもしれません。
まず、公立・国立の学校にあるデバイス、ソフトはMac非対応がデフォルトだと思ってください。MacはMacOSの大幅アップデートごとに互換性を完全に無くしてしまうので、古いソフトの使いまわしがきかないことが多いからです。そもそも中小企業が作った機械なんかではMac版のソフトがはなから用意されていないことすらあります。

2 M1 MacでBootcampは使えない

M1 MacはApple独自開発のCPUを使用しています。裏を返せば、AppleはM1をMacOSで動かすことしか想定していません。ですのでWindowsを起動させるBootCampはできません。また、Parallels Desktopなどでできた場合でも、M1 Macで動くのはノーマルWindowsとは異なる「Windows on ARM」になるので、ソフトウェアやUSBの互換問題、特有のバグが発生する可能性があります。よってこれも推奨できません。

3 助けられない

世界的に見てもPCのデファクトスタンダードはWindowsです。そのため、社会に出て必要になる可能性の高いWindowsの基本構造を理解し、操作をマスターしてもらうことも学校のカリキュラムに内包されています。それにソフトなどでトラブルが起きても、MacユーザーかUnixの得意な教授や先輩でない限りはテンプレ以上の回答はできませんので、必修課題ができなくても助けてあげられません。

4 Ryzenでは相性が発生する場合がある

これはWindowsでもAMD機に限った話で、私もビックリした事案です。ある日、何人かの生徒がマイコン実習でマイコンが認識されず、サポートを求めてきました。私たちも最初は原因が分からず悩みこんでしまいましたが、調べてみるとその生徒たちは全員AMDユーザーでした。昔ほどは相性が出にくいといわれるRyzenですが、一部お行儀の悪い周辺機器メーカーがクソドライバーを使っていたりして稀に互換性リスクがあるようです。

もちろん学校によってはX Codeを使用する、Unixの授業を行うなどの理由でMacが推奨される場合もあります。イキって脳死でパソコンを買わずに、あなたの学校ではどういったPCを使用するか、きちんと調べてから買ってください。またゲーミングノートPCはずっしりしていて電池持ちも微妙だったりします。よく自分の筋肉と授業スケジュールと相談して検討しましょう。

生協モデル以外のおすすめPCですが、一般的に、国内メーカーのほうが修理対応が早いのでお勧めです。一番いいのはレッツノートです。軽くて丈夫で高品質なので、学生の間使い倒すことも余裕ですが、予算的に厳しいことも多いかと思われます。
妥協案としては女子の場合は富士通やNECの薄くて軽いパソコンを、男子は高性能モデルでもコスパの高いLenovoやHPあたりがいいと思います。特にLenovoはNECの工場で修理を行えるため、修理対応も比較的早いです。